【歴史番組一覧　2016/9/10～9/16】やっぱり関ヶ原かっ！　とはいえそれなりにバラエティに富んだ週

布引観音、参道にて（長野県　小諸市）

世界よ、これが関ヶ原だっ！

　いよいよ次回、『真田丸』は真田丸である。関ヶ原の戦いのあった９月15日にほど近い12日の放送とは、うまい具合である（太陽暦だと10月21日だけど）。少し残念なのが、上田合戦自体は９月上旬に性分がついてしまっているろこと。先週だったらばっちりだった。
　さて、番組内は「第二次上田合戦」が中心になるのだろう。しかし、関ヶ原には三成と刑部がいる。清正も、金吾もいる。もちろん、家康も。「関ヶ原」が有働アナのナレーションのみで終わるということはないだろう。盛り上がり必至である。
　歴史番組ワールドも、先週あたりからガッツリ合わせてきている。

　BS日テレ『片岡愛之助の解明！歴史捜査』は３週連続で、今回が最終回で真田特集。
　一回目は総集編みたいだったが、２回目は我らがチーフが、自ら鶴賀、長浜に出向いて捜査の陣頭指揮をするという入魂の回であった。
　三回目のタイトルは『新説！？関ヶ原の戦いの真実を追え！』。搦め手できましたね。期待も高まる。
　すでに何度か「関ヶ原」を取り上げ、別に大河とは関係ないですよ、独自路線ですよ、といった風を装ってきたBS11『古地図で謎解き！にっぽん探究』も、ついに本性を現した。
　再放送を組み合わせて、なんと週三回の関ヶ原。さすがである。
　本放送は『関ヶ原『真田家分裂』妻たちの決断』と『真田丸』に合わせて、沼田攻めできた。
　さすがに、関ヶ原はお腹いっぱいなので、よい切り口だと思う。小松姫もたっぷり取り上げられるし、人気急上昇の平山・天正壬午・優先生も出演する決定版。
　ナビゲーターは、いつも一生懸命の尾上右近くん。慣れてきたのか、いっぱいいっぱい感が薄れてきたのが個人的には少し残念。がんばってほしい。
　『ねこねこ日本史』は、大坂の陣ときた。合わせているようで、合わせてないところがいい。

　「関ヶ原」との主要キャスト、家康関連では『にっぽん！　歴史鑑定』が「怪刀　村正」と刀剣ブームネタできた。
　関ヶ原の戦いの最中にも、家康と村正がらみのエピソードはあるので、面白い切り口。
　これから「歴史鑑定」は、刀剣シリーズに突入するのかもしれない。大物ネタもけっこうあるし、持つのではないだろうか？

再放送では「江戸」もの４連発

　第一回を見逃したNHK　Eテレ『東北発☆未来塾　古文書ハンターの防災教室』。
　ガイドは、最近は地上派ニュース番組などでも顔を見ることの多い古書の専門家で歴史学者の磯田道史氏。『英雄たちの選択』のあの方である。世間一般では『武士の家計簿』の著者として有名。
　古文書に残る防災の情報や知恵を、実地で見て回り防災に役立てる、というもので、とても興味を引かれる内容。
　一回目は熊本城、２回目は静岡。
　再放送とともに２回分、まとめて見たい。

　再放送つながりで、BSプレミアム『プレミアムカフェ』。
　過去の番組をゲストと一緒に楽しむ、という趣向で、単なる再放送が立派なエンターテインメントになっている。膨大な高品質アーカイブをもつNHKならではの番組。好きである。
　今回紹介するのは、『プレミアムカフェ』のアンコール版。再放送番組の再放送、というメタさがよい（何がよいのやら）。
　今週は、泉麻人をゲストに江戸をテーマにした４作品が放送される。
　13日『よみがえる江戸城』、14日『江戸古地図の旅～江戸東京 迷宮の道しるべ～』、15日『ハイビジョン日本大百科 大江戸百花繚乱』、16日『神の手をもつ絵師 若冲』の４本。見逃していた方はぜひ。
　ちなみに若冲は2001年放送版です。

　見るのがちょっとつらそうなのが、NHK総合『歴史秘話ヒストリア』。
　石川啄木テーマに『妻よ、私がバカだった 石川啄木と妻・節子』。
　「友がみなわれよりえらく見える日」ですか？
　この歌にこめられた想い、夫という存在なら胸にしみるはず。感じたことのないヒトとは友達になれません、わたし。

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