【歴史番組一覧　2018/3/3～3/9】ひさしぶりの「三国志」テーマと映画公開中の「空海」の番組が目立つ週。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の記憶を呼び起こす番組もあり。

2018年3月3日(土)～3月9日(金)に放送予定の個人的にチェックしている歴史番組を一覧表にまとめています。主にNHK、BSで放送される全国で視聴可能な番組を抽出しています。日本史が中心ですが、興味次第で海を渡る時があります。個人的な備忘録がわりなので、全放送を網羅したものではありません。放送時間やよりくわしい内容は、各サイトにて確認ください。また、変更になる場合もあります。

「三国志」不足にお悩みのあなたに

　作家・浅田次郎と俳優・濱田岳が案内人を務めるBSプレミアム『中国王朝　よみがえる伝説』が新展開。
　タイトルも変わって『中国王朝　英雄たちの伝説』。
　浅田次郎、濱田岳はそのままで旅人は俳優・佐々木蔵之介にチェンジ。テーマも「英雄」となり「民衆反乱」と「王朝交替」の真相を探っていくという。
　第一回は、満を持してかどうかは知らないが「三国志」がテーマだ。
　題して「反逆者 三国志の真相～黄巾の乱から曹操へ～」。
　いいね！　やっぱり「三国志」は「黄巾の乱」から始まらないと。
　番組サイトから少々長いが引用する。

曹操、劉備らが活躍する三国志。私たちが親しむ物語は後世の読み物を下敷きにし、虚構も多い。その真相は？動乱の幕開け・黄巾の乱は無秩序な暴徒の乱とされてきた。ところが、最新の研究から地球規模の異常気象が明らかに。背景に深刻な飢きんが？好漢・劉備を破り奸雄・曹操が時代の勝者となったのはなぜ？鍵は新発掘の魏都の構造にあった。それは皇帝ではなく民衆のための都。後の紫禁城のルーツ、日本の平安京にも影響を与えた

　これはなかなか面白そうだ。チェック予定。
　このところ「三国志」コンテンツがめっきり減った。歴史番組に取りあげられることもなく、目立っているのは日本経済新聞の広告とゲーム『真・三国無双8』ぐらい。
　「三国志」成分に飢えていた自分に気づいた。

　日本経済新聞の特設サイト「日経三国志スペシャルサイト」では、横山光輝『三国志』の絵を使った脱力CMをまとめて観ることができる。
　出演声優のコメントや武将紹介なども掲載されているので、暇つぶしにどうぞ。
　

　『中国王朝　英雄たちの伝説』の放送に先立って『中国王朝　よみがえる伝説』の再放送がある。
　「乾隆帝と謎の美女・香妃」「永楽帝と鄭和の大航海」「徽宗と水滸伝の英雄たち」の3本が一気に放送されるので、録画される方は注意。

その他の番組

　BSプレミアム『英雄たちの選択』は戦国時代の大名、宗　義智（そう　よしとし）がテーマ。
　対馬を治めていた義智は、当然のごとく秀吉の朝鮮侵攻に巻き込まれた。
　朝鮮の通信使の案内役を務め、侵攻軍の第一陣として半島に渡り最前線で奮戦。
　明との和議交渉に臨むが決裂し、再度朝鮮に進軍しそこで戦死する（と、投稿時書いたものの、江戸時代まで生きてたんですね。どこかで戦死したと思い込んでいたようです。お恥ずかしい限り）。
　私は、現場で奮闘した人物を取り上げたとき『英雄たちの選択』は100％傑作となると思っているので、個人的には今週一押し番組。
　楽しみだ。

　夢枕獏原作、チェン・カイコー監督の大作『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』が公開中だ。
　もちろん歴史番組にも空海が登場。
　BS-TBS『にっぽん！　歴史鑑定』が「超人・空海 誕生の秘密」を、BS-TBS『諸説あり!』が「超人・空海の野望　天才土木技師？水銀を採掘していた？天才僧侶の謎に迫る」を放送する。
　『諸説あり!』が取り上げる諸説は、「巨大ため池をスピード改修！空海は天才土木師だった!?」「空海は水銀を探し歩いていた！目的は不老不死の薬製造？」「発見！書の天才は若き日に『漢字ドリル』で練習していた!」など。どれもいかにもでニヤついてしまう。

　BS日テレ『片岡愛之助の解明！歴史捜査』は「西郷隆盛　後半生　江戸無血開城～西南戦争」を放送。
　大河ドラマ『西郷どん』が、ようやく黒船が来たところだというのにもう「西南戦争」！
　まさか、年末に行くに従って徐々に若返ってくる、という仕掛けか？

　Eテレ『欲望の経済史～日本戦後編～』は「繁栄の光と影が交錯する70s」の再放送と第4回「ジャパン・アズ・ナンバーワンの夢80」が放送される。
　大ベストセラー『ジャパン・アズ・ナンバーワン』。1979年刊行なんですね。
　周りのオヤジはみんな読んでいて「俺たちがNo.1の日本を作ったんだ」「21世紀は日本の時代だ」とかやたらと鼻息が荒かったことを思い出す。
　まだ十代だった私は漠然と「そんなにうまく行くかもんね」と思っていたが、ナンバーワンと言われて悪い気はしなかった。
　この本とバブルのせいで、日本は将来ををまじめに考えることをやめてしまったような気がする。そのつけを今払っているのだ。

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2/3/3～3/9放送の歴史番組一覧