【歴史番組一覧　2018/6/23～6/29】珍しい学者テーマが4本集中。楊貴妃は日本で死んでいた！?　いつもとちょっと違う週

2018年6月23日(土)～6月29日(金)に放送予定の個人的にチェックしている歴史番組を一覧表にまとめています。主にNHK、BSで放送される全国で視聴可能な番組を抽出しています。日本史が中心ですが、興味次第で海を渡る時があります。個人的な備忘録がわりなので、全放送を網羅したものではありません。放送時間やよりくわしい内容は、各サイトにて確認ください。また、変更になる場合もあります。

学者テーマの番組が4本も集まる奇跡

　歴史番組と言えば、天皇、大名、武将、政治家、官僚など、支配層に近い人物が取り上げられることが多い。
　それに続くのが学者、商人。取り上げられることもあるが、滅多にお目にかかれない。
　それが今週はなぜか学者テーマの番組が4本もある。
　国際学者週間か何かなのだろうか。

　一人目は、明治生まれの気象学者、岡田武松、気象庁の前身である中央気象台のトップを務めた人物だ。
　「天気予報は誰のものか?日本気象学の父・岡田武松の葛藤」がBSプレミアム『昭和の選択』で放送される。
　業績については、番組サイトから引用しよう。

　「台風」という呼び名を付け、日本に梅雨が現れる原因を解明し、はたまた日露戦争時には、日本海海戦の気象予報を担当、見事的中させた。

　これだけでも「へえ」と声が出そうな業績である。
　だが、優れた業績を残しただけでは『英雄の選択』のスピンオフ番組である『昭和の選択』に取り上げられることはない。戦争との関わりがなくてはならない。
　今回は日中戦争だ。番組サイトから引用する。

日中戦争が始まると、軍事作戦のために気象情報を独占したい陸軍から協力要請を受ける。非常時にあって、天気予報は軍のものか、それとも国民のためのものか？武松が取った行動とは？

　戦争と科学の間には闇が横たわる。今週最も、興味をかきたてられる番組。

　TBS系『世界ふしぎ発見!』が水戸藩主、水戸光圀の学者としての一面を掘り下げる。　
　題して「日本初の考古学者　水戸光圀の謎」。
　このところ、月1回くらいのペースで日本史を取り上げているこの番組。
　このまま固定で続けてほしい。

　BS-TBS『にっぽん！　歴史鑑定』は医学。
　「世界初の全身麻酔手術をした男・華岡青洲」を放送。
　華岡青洲は江戸期の外科医。
　世界初の全身麻酔手術の業績は素晴らしいが、その成功には自ら人体実験に臨んだ母、妻の犠牲があった。
　科学の光と影。
　これは、BSプレミアムの不定期シリーズ『フランケンシュタインの誘惑　科学史　闇の事件簿』のテーマでもある。
　興味のある人はチェックしてほしい。想像以上に深い闇を覗き込むことになるはず。
　筆者はこの番組で気持ち悪くなったことが数回あります。
　
　Eテレ『先人たちの底力　知恵泉』が「この世のすべてが知りたい！南方熊楠　超人の作り方」放送。
　スケールの大きい天才、南方熊楠。本当に作ることができるのか。
　藤井聡太七段や大谷翔平の作り方みたいなものだろうか。

その他の番組

　唐代の皇妃、楊貴妃の墓が日本にあるのだ！
　BSジャパン『ミステリアス･ジャパン』が「世界三大美女・楊貴妃の墓～山口県長門市～」を放送する。
　うさんくさい「○○は日本で死んでいた」シリーズは、個人的に大好物である。
　楊貴妃のほかには、キリスト（青森）やモーゼ（石川県）、徐福（和歌山県）などが有名。
　生きているうちに一度行ってみたい。

　BS朝日『京都ぶらり歴史探訪』が「西郷どん都に残る足跡」を放送。
　番組サイトによれば、鳥羽伏見の戦いの際、薩摩藩が本営を置いた東寺、「西郷隆盛が尊敬をしていた人物が住職を務めていた寺」、「薩長同盟の締結場所」を回る。
　2つ目は清水寺成就院、3つ目は小松帯刀邸か。

　再放送では、NHKBS1『BS世界のドキュメンタリー』で「ヒトラー　権力掌握への道」が2日連続、前後編で放送される。
　番組を制作したのがフランスのテレビ局。フランス視点のヒトラードキュメンタリーには興味を引かれる。

　BS-TBS『諸説あり！』は「本能寺の変スペシャル！ 明智光秀の悲しき宿命…書状に記された謀反の真実」を放送。

　頻繁に再放送されているBSプレミアム『風雲！大歴史実験』。
　今週は「(再)源平壇ノ浦の戦い～源義経　おきて破りの真実～」を放送。
　どうも新作があるらしい。期待大。

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2018/6/23～6/29放送の歴史番組一覧