【歴史番組一覧　2018/10/6～10/12】まぼろしの日本人ノーベル賞、柔道の神様は日本オリンピックの父、世界と日本に想いをはせる週

2018年10月6日(土)～10月12日(金)に放送予定の個人的にチェックしている歴史番組を一覧表にまとめています。主にNHK、BSで放送される全国で視聴可能な番組を抽出しています。日本史が中心ですが、興味次第で海を渡る時があります。個人的な備忘録がわりなので、全放送を網羅したものではありません。放送時間やよりくわしい内容は、各サイトにて確認ください。また、変更になる場合もあります。

ノーベル賞の季節に合わせた幻のノーベル賞番組

　ノーベル生理学・医学賞が京都大学の本庶佑特別教授に授与されることが発表されたばかりのタイミングで、NHK総合『歴史秘話ヒストリア』が「まぼろしのノーベル賞　世界初！　がんをつくった男」を放送する。
　あらかじめノーベル賞の発表時期に合わせてあったのだろうな。
　ただし内容は「まぼろし」だから、受賞できなかった人物のドキュメント。
　番組サイトから引用する。

今年、ノーベル賞に日本の本庶佑 京大特別教授が選ばれました。
およそ100年前、本庶さんと同じ生理学・医学部門で、あの湯川秀樹博士よりも早く受賞したかもしれない日本人研究者がいた――？
その名は山極勝三郎。「病理学」に懸けた生涯、その苦闘と信念に迫ります。

　不勉強にしてまったく知らない人物だが、こういうドキュメントは「ヒストリア」の十八番だ。期待度大でチェック予定。

　BS-TBS『にっぽん！　歴史鑑定』はオリンピックテーマ。
　「幻の東京オリンピックと嘉納治五郎」だ。
　嘉納治五郎と言えば「柔道」だが、昭和15年に東京で開催される予定だった「幻の東京オリンピック」の誘致にまつわる話のようだ。
　番組サイトによると「日本オリンピックの父」と呼ばれているという。知らなかった。
　紹介分を引用する。

今からおよそ８０年前、アジア初の五輪を東京で開くために命を懸け、オリンピックの父と呼ばれている男がいる。柔道家・嘉納治五郎。「おもてなし作戦」やイタリアの首相ムッソリーニまで巻き込んだ招致活動、その全貌を検証する！！そして戦後、嘉納の思いを繋ぎ、東京オリンピックを実現させた男と嘉納の意外な関係、その奇跡のドラマとは!?

　ムッソリーニも出てきて面白そうである。

　BSプレミアムの3回シリーズ、『明治維新への旅』を紹介する。
　実は、第1回「時代の先駆者たち」は7月に放送されていて不覚にもチェックしそこなっていた。
　シリーズのテーマは、文化や風土に今も残る維新の痕跡を日本の各地に訪ねるというもの。
　今週放送されるのは第2回、「賊軍と呼ばれた男たち」だ。番組サイトから引用する。

戊辰戦争で賊軍と呼ばれ、新時代を敗者として生きなければならなかった人々の物語。最後の将軍・徳川慶喜を護衛していた精鋭たちは、刀を捨てくわを手にする。そして生み出したのは、後に静岡の名産となるあの産物。青森では、会津を追われ、不毛の地の開拓に従事した人々の末えいが、先祖の苦難に思いをはせる。山形・庄内地方では、西郷隆盛との絆をみつめていく。

　敗残者のロマン。読んでいるだけでせつなくなってくる。
　第1回「時代の先駆者たち」の再放送もあるので、どちらもチェックするつもり。
　

その他の番組

　先週始まったばかりのBSイレブン『歴史科学捜査班』は、第2回として「軍事戦術学で検証!信長『三段撃ち』の真偽」」を放送。
　来ましたね、長篠の戦いの再解剖。
　1回目は「西郷どん」の顔の復元でしぶい内容だったので、2回目はハデに戦がテーマ。納得の流れだと思います。

　同じく第2回目を放送するEテレ『趣味どきっ！　おとなの歩き旅　秋』は「武家の名残の城下町　岡山・高梁」。
　高梁（たかはし）は第1回のテーマ、備中松山城の城下町である。前後編ものですね。
　歴代の城主は臥牛山の上の松山城ではなく、麓にある「御根小屋」と呼ばれる館で生活していた（名前がいい！）。
　そこを起点に、町割図を参考に町を散策、城下町のなりたちを見ていくという。
　実にうらやましい企画である。私も歩きたい！

　BSテレ東『ミステリアス・ジャパン』は史実の伝説編で楠木正成。
　題して「楠木正成“楠公”伝説～大阪府千早赤阪村～」だ。
　赤坂村に残る正成の足跡をたどりながら、同所に残る正成を神として祀る最古の神社「建水分神社」をクローズアップして、「なぜ正成が神として祀られるようになったか」を追う。
　ミステリー度は弱めだが、秋の紀行ものとしては魅力的な内容。
　敗れし者のあわれにしばし想いをはせたい。
　
　再放送では、Eテレ『日曜美術館』の「（再）茶の湯で国を治めた男～大名茶人　松平不昧～」がおすすめ。
　松平不昧（ふまい）は江戸時代の松江藩藩主・松平治郷（はるさと）の号。
　茶を学んで独自の流派・不昧流を打ち立てたほどの風流人。この番組を見るまではまったく知らなかった。
　茶の湯で地場産業を興し名君とも言われているが（番組ではこのスタンス）、高価な茶器を購入して藩の財政を逼迫させたとかで当時の藩士や民の苦労を忍びながら見ると、また趣き深い。

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2018/10/6～10/12放送の歴史番組一覧