【歴史番組一覧　2018/12/1～12/7】北条早雲、戦争回避、謎の直接軍政、猫の文化史、忠臣蔵、赤狩り、わくわくしてくる週

2018年12月1日(土)～12月7日(金)に放送予定の個人的にチェックしている歴史番組を一覧表にまとめています。主にNHK、BSで放送される全国で視聴可能な番組を抽出しています。日本史が中心ですが、興味次第で海を渡る時があります。個人的な備忘録がわりなので、全放送を網羅したものではありません。放送時間やよりくわしい内容は、各サイトにて確認ください。また、変更になる場合もあります。

太平洋戦争と忠臣蔵の週かと思ったら

　今週の番組は忠臣蔵と太平洋戦争中心かな、と思っていたら、忠臣蔵はあったけれど太平洋戦争物があまりない。
　12月8日は真珠湾攻撃の日、というイメージは薄れつつあるのかも。それとも来週にあるのか。
　といいながら個人的に好きな北条早雲の番組から。

　NHK総合『歴史秘話ヒストリア』が「戦国の扉はオレが開く　最新研究　北条早雲」を放送する。
　サイトから引用する。

現在続く研究によって早雲の人物像は、これまで語られてきたものとは180度変わりつつある。戦国大名になったのも野望や秩序への挑戦、ではなく室町幕府との連携、自然災害のためだった？武田信玄や織田信長よりもはるかに早く「戦国の扉を開いた」男の真実とは。

　私の少年時代、早雲の出世物が立ちは、素性の知れない素浪人の成り上がりストーリーだったが、今では室町幕府の役人だったということが明らかになりイメージはずいぶん変わった。
　その分、幕府とのつながりがあったということで、成り上がりストーリーの第一歩、堀越公方を攻撃した「伊豆討ち入り」なんてとたんに政治ドラマ化してくる。
　大河ドラマで取り上げてほしい。北条三代でもいいので、ぜひお願いします、NHKさん。

　次は太平洋戦争もの。
　BSプレミアム『英雄たちの選択』のスピンアウト番組『昭和の選択』で「開戦を回避せよ！～近衛文麿・日米交渉の挫折～」を放送。
　サイトから引用する。

なぜ日本は、圧倒的な国力差があるアメリカとの戦争に踏み切ったのか。直前の10月まで内閣を率いた首相・近衛文麿は、開戦を回避すべく日米交渉に奔走、関係改善の糸口となる「日米諒解案」をまとめさせた。しかし、日独伊三国同盟を軸にアメリカを威圧するという外相・松岡洋右の反論にあらがえずこれを放棄。国際情勢を見誤り、絶好の機会を逃してしまう。“外交敗戦”の真相に迫る

　最近、第二次大戦ものの番組は、戦争を回避しようとした人の再評価ものと、新発見資料により「○○の真実」系の番組が増えている印象だ。先週の、兵士のトラウマものなど後者の典型。
　個人的には大歓迎。

　BSテレ東『ミステリアス・ジャパン』が番組としては珍しく太平洋戦争ものを放送する。
　題して「巨大地下要塞と謎の直接軍政４日間～千葉県館山市～」。
　ちょっと長いが公式サイトから引用する。

そんな数ある戦争遺跡の中でも、特に珍しいのは、「館山海軍航空隊 赤山地下壕跡」。
素掘りで造られた無機質な空間が、なんと総延長およそ2キロにも渡って続く。
いったいこの場所は、いつ、何のために造られたものなのだろうか？
定説では、造られたのは、終戦の前年、昭和19年より後。しかし、昭和10年代のはじめに、ひそかに建設がはじまったという証言もあるという。
近年の研究者たちの間では、「アジア太平洋戦争前から掘り始められた」という説が有力視されているが、果たして真実は？
そして二つ目の謎は、終戦直後、アメリカ占領軍によって、沖縄以外、本土で唯一、日本政府を介さない、「直接軍政」が行われた場所だということ。
しかも、その期間は、わずか4日間。なぜアメリカ占領軍は、ここ館山で4日間だけの直接軍政を行ったのだろうか？
当時の写真や貴重な資料を元に、その謎に迫る。

　一粒で二度おいしい、といった感じ。これは楽しみ。
　ぜんぜん関係ないけれど、先日、30代前半の人に「一粒で二度おいしい」を使ったら通じなかった。気をつけよう。

　忠臣蔵ものは2本。

　BS-TBS『にっぽん！　歴史鑑定』が「忠臣蔵 討ち入り24時」を放送。
　ゼロアワーに向けての24時間にスポットを当てて解説するようだ。
　以前放送された、古舘伊知郎の忠臣蔵実況「古舘トーキングヒストリー～忠臣蔵、吉良邸討ち入り完全実況～」の『歴史鑑定』版みたいな感じか。

　もう一つはBSプレミアム『歴史×健康バラエティ　偉人たちの健康診断』の「現代医学で読み解く“忠臣蔵”」だ。
　一体何を読み解くつもりか、と思ったら、なんと吉良の受けた傷の度合いと赤穂浪士の面々の持病。
　この視点は面白い。チェック予定。

その他の番組

　ちょっと不思議な番組が始まる。
　Eテレ『趣味どきっ！』の新シリーズ『不思議な猫世界』だ。
　猫ものかぁ、と思っていたら、ゲストがおかしい。
　「第1回　繰り返す猫ブーム」は、西南学院大学准教授・山根明弘、浮世絵研究家・稲垣進一、歴史作家・桐野作人である。なんだこりゃ。
　サイトの説明を引用する。
　

昔から隣にあるのに、ちょっと不思議な猫の世界。人は猫をどう見てきたのかを探る。第1回は平安時代と江戸時代の猫ブーム。

　猫の文化史番組なのである。我が家にも寒くなると布団に潜り込んでいる猫がいるので、見ざるを得ない。

　池上彰の現代史シリーズ、テレビ東京『池上彰の現代史を歩く』は先週に続き分断されるアメリカがテーマ。
　今回は1940～1950年頃、アメリカ中で吹き荒れた共産主義者を社会から排除しようとする運動「赤狩り（レッドパージ）」だ。
「第12回　激動アメリカがもっと分かる！第2弾　ハリウッドの光と赤狩り」と題してハリウッドを行く。
　私が赤狩りを意識したのは、1973年の映画『追憶』（ーバラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォードが出演。見たのは1970年代後半）。ハリウッドで脚本家として働く主人公が赤狩りで仕事を失うシーンを見て、そんなものあったんだ、と驚いた記憶がある。個人的にも興味のある時代なので視聴予定。
　

　最後は、BSイレブン『歴史科学捜査班』。
　今回のテーマは武田騎馬軍団、題して「動物学で解剖!武田騎馬隊 真の実力」だ。
　番組サイトから引用する。

騎馬隊はどのような戦闘能力を発揮したのか？武田の領地から発掘された馬の骨からわかった、現代の馬との見た目の違いとは？サラブレットに騎乗して実験を行った結果判明した戦国時代の馬と現代の馬、その能力の違いについても徹底検証！動物学の視点から最強と名高い騎馬軍団の本当の実力が明らかになる！？

　面白い切り口だと思う。これもチェック予定。
　
　こうして見ると、今週のテーマはけっこうバラエティ豊か。
　よい週になりそうである。

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2018/12/1～12/7放送の歴史番組一覧