【歴史番組一覧　2017/1/21～2017/1/27】『武士の家計簿』磯田道史氏が『情熱大陸』出演にもっていかれる週

ビール工場で見つけたバルブ

歴史業界の次代を担う男が『情熱大陸』に

　今週は、厳密な意味では歴史番組とは言えないが、避けては通れない番組を中心にご紹介。

　まずは地上波『情熱大陸』から。人気番組なので、MBS製作でTBS系で放送されているので全国規模で見ることができるはず。
　最近、テレビの露出が急激に増えている古文書オタクの歴史研究家　磯田道史氏が登場する。
　放送中の番組では『英雄たちの選択』の司会として活躍するが、一般的には映画『武士の家計簿』『殿、利息でござる』の原作者としてだろう。
　こちらが『武士の家計簿』の原作本。
　

　年末からこっち、テレビでよく見た印象がある。歴史バラエティの古舘伊知郎の忠臣蔵物、林修の埋蔵金物にも出演していた。
　柔和な笑顔から繰り出される、歯切れのよい語り口、ユニークなコメント。研究者というよりもオタクっぽい雰囲気が親しみを感じさせる。ななかなかの個性であり、抜群にテレビ向き。
　私も、彼が出演している番組はなぜか録画してしまう。安心感があるのである。
　ホームページを見ると「平成の司馬遼太郎と言われている」と書かれているが不勉強のため知らなかった。いずれにしても、歴史業界(?)の次代を担うスポークスマンの一人であることは間違いないので、この波にガンと乗ってほしい。

　次は、間違いなく歴史番組ではない話のタネ『Ｒの法則』をご紹介。
　Eテレで放送されている「10大が気になる話題をリサーチ％ランキング」という十代向けの番組で私も見たことはない。
　ホームページの色でその雰囲気がわかると思う。

　24日の放送分が「武将萌え　井伊直虎」なのである。大河ドラマ関連として取り上げないわけにはいくまい。
　ホームページから紹介文をちょっと長いが引用する。

一途な恋を貫き、おんな城主として戦国時代を生きた井伊直虎。番組ではそんな彼女の胸キュンエピソードを人気声優の早見沙織さんが熱演！　さらに大河ドラマの収録現場に潜入し、出演の市原隼人さんに撮影秘話を直撃インタ。また、直虎の地元静岡県浜松市を訪ね、関連イベントやグルメ、ラッピング列車で盛り上がる様子を紹介。またCo．慶応さんの直虎の魅力がつまったラップを聴けばあなたも直虎通！

　いかがだろうか。徹頭徹尾歴史番組ではないけれど私は見るつもり。
　NHKが歴史上の人物を十代向けにどう料理するかも興味津々である（想像はつくが）。
　ちなみに番組紹介の中に出てくるCo．慶応さんは「お勉強ラップ」で知る人ぞしる人。ホームページでは「冠位十二階」など歴史ラップが紹介されているのでご興味のある方はどうぞ。

その他の番組

　歴史番組紹介に戻る。

　久しぶりの中国史新作が放送される。
　BSプレミアム『中国王朝　よみがえる伝説』が、浅田次郎はそのままで旅人の濱田岳が戸田恵梨香にバトンタッチ。しばらくは悪女シリーズで行くようである
　今回のテーマは西太后。公開された西太后の墓の副葬品から、悪女と言われる彼女の別の面が見えてきた、という切り口。

　維新ものでリレーするとよさそうな３番組を紹介。
　まず、BS11『尾上松也の古地図で謎解き！にっぽん探究』で「『鳥羽・伏見の戦い』西郷と慶喜　知略の攻防」を見た後、BS-TBS『ＴＨＥ歴史列伝～そして傑作が生まれた～』で「江戸無血開城・勝海舟(再放送)」を鑑賞。
　最後に、BS朝日『歴史ミステリー　日本の城見聞記』で「激戦!東北の城 戊辰戦争の悲劇 会津若松城・白河小峰城・二本松城」で締める。
　いかがだろうか？　歴史のいいところをつまみぐいする時間旅行者の気分で見ると楽しいと思う。放送の順序はこの通りにいかないので(後ろの２本が逆)、予約して見ていただきたい。
　
　再放送では『美術家たちの太平洋戦争～日本の文化財はこうして守られた～』。
　今年の１月８日に放送されていたが見逃していまいした。紹介もできていないので改めて紹介する。

世界の観光客が訪れる寺社など日本の文化財。太平洋戦争をどう生き延びたのか、知られざる物語。法隆寺に魅了された米・美術家が中心になり、守るべき日本の文化財リストを在米日本人も協力し、極秘に作成。攻撃計画する米軍に送られた…。戦後も日本の文化財は被害の賠償として奪取される検討が。国際舞台や米政府内での激論に立ち向かったのも美術家だった…戦中戦後の極秘活動を取材。遺族や関係者、米軍機密資料から明らかに。

　紹介を読むだけで面白そうなのである。評判もよい。忘れないように即予約した。

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2017/1/21～1/27 歴史番組一覧