リキラボより

「リキラボタイムス」ロゴマークって何? 実は神秘を秘めた「ありがたいロゴマーク」なんです!?

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「リキラボタイムス」のロゴマーク。
 サイトロゴの先頭についている、正方形の中に小さい白い正方形がポツポツ入っているヤツです。
 これは、このブログに原稿を書く予定の者たち、リキマルラボのマークと同じものです。
 ちょっと謎めいた形なので、いろいろな人から「犬の横顔ですね」とか、「カニでしょ?」とか、「運気を呼ぶ魔方陣だ」などなど、諸説入り乱れております。
 リキマルラボのサイトではすでに掲載している内容ですが、はじめましての自己紹介を兼ねて、ここでネタばらしをさせていただきます。

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いきなり結論から参ります!

 このロゴは「素数」の配列を視覚化した「ウラムの螺旋」という図形をもとにしています。素数とは、1と自分自身でしか割り切れない数字。2、3、5、7、11、13、17…と続いていきます(1は素数に含めません)。
 「素」の名の通り、素数は数の元となる数。無限に続くすべての数は、素数同士の掛け合わせでできているのです。
そんな重要な数字なのに謎だらけ。素数が出現するルールすら、未だに明らかにされていません。もしわかればノーベル賞級の発見、と言われています。

 さて、そんな素数が図形になるとは、どういうことなのか?
 このロゴマークには下書きがあるのです。
 ツートーンの色を取り去ってみましょう。すると、左の図のような数字の配列が現れます。

リキマルラボ|ウラムの螺旋1

 一見、無秩序のようですが、ある規則に基づいて並んでいます。
 数字の並びがわかりやすいように、→をつけてみます。下の図をご覧ください。

リキマルラボ|ウラムの螺旋2

 ほぼ真ん中に「1」。右に2、その上に3、その左に4と、数字がらせん状に並んでいるのがわかります。
 8×8のマスなので57から73まではみ出してしまっていますが、1から81までの数字が渦を巻くように置かれています(9×9にしなかったのは、単に見栄えの問題です。ロゴとしては細かすぎるので)。

数字が図形に変わるとき

 この並べ方は、1963年にアメリカの数学者スタニスワフ・ウラムが、退屈な論文発表の最中、落書きをしているときに見つけたと言われています。だから「ウラムの螺旋」となんですね。
 この中にある素数とそれ以外の数を塗り分けてみると…。

リキマルラボ|ウラムの螺旋3

 白く残ったところが素数です。
 なんか、意味があるような感じがしませんか?
 魔方陣みたいに見えなくもないですよね。
 さらに大きな数字をどんどん並べて塗り分けていくと、斜めのラインに素数が多く集まっていることがわかります。この図は、下記のページで見ることができます。
wikipedia 「素数」 ウラムの螺旋の図
前述のように、素数がどんなぐあいに並んでいるのか、その規則性は未だ解明されていません。「ウラムの螺旋」は、素数の秘密を解明するための重要な手がかりの一つとみなされているのです。
 素数以外の数を消してみましょう。
 すると、次の図のようになります。
 さらに素数を消すと、リキマルラボのロゴマークのできあがりです。

リキマルラボ|ウラムの螺旋4

なぜ「素数」なのか?

 なぜ「素数」なのか?
やっぱりその話が出ますよね。
 話し出すと長くなりますが、できる限り簡単に。
 すべての数字を生み出す神秘の数字「素数」。
 一つだけ取り上げれば単なる数字にすぎない素数。でも、他の素数と組み合わされると、無限に続く数を作り上げていく。
 そんな「素数」の可能性と神秘性に強く惹かれているから。
 ある女性から、「パワースポットみたいなものね」と言われて驚いたんですが、スピリチュアルなことはまったく想像してませんでした。
 でも、そういうこともあるかもね、ということで、聞かれた方には「ありがたいロゴマーク」と冗談半分で説明してます。

 でも、数っていいですよね。
 銀行の整理券が素数だったりすると、ハッピーな気分になります。
 素数じゃないけれど、28も好きです。これについては、また別の機会に。
 ちなみにこのあたりに興味を持ち始めたのは、映画にもなった小説「博士の愛した数式」がきっかけ。
 数学がわからなくても楽しめる。数の不思議と人生の皮肉と美しさがよりそった傑作です。
 おすすめ。


博士の愛した数式 (新潮文庫)
図表作成:リキマルラボ

  • この記事を書いた人
小牧 克己

komaki

リキマルタイムス世話人。プロデューサー、編集者、ライター。ゲーム業界が長く、現在もゲーム事業やキャラクター事業周辺が主な活動範囲。

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