【歴史番組一覧　2017/7/29～2017/8/4】夏の京都は陰陽師　安倍晴明の季節。光秀視点で追う山城の戦い。江戸城、二条城、鬼平と大物感が漂う週。

陰陽師のトレンドがまた来る予感？

　ふたたび陰陽師のトレンドが来るのか？
　つい先日の先日のBS11『尾上松也の謎解き歴史ミステリー』でも取り上げられた「陰陽師　安倍晴明」。
　今週はNHK総合『歴史秘話ヒストリア』で「ようこそ！平安京ダークサイド 陰陽師・安倍晴明のヒミツ」が放送される。
　『謎解き歴史ミステリー』は、終始スタジオでの対談形式だが、『ヒストリア』では井上あさひアナウンサーが京都の町に出て、安倍晴明ゆかりの場所を回るようだ。
　夏の京都にぴったりなミステリアス風味で楽しみ。
　番組でも取り上げられると思うが、安倍晴明が陰陽寮で学生になったのは40代、とんとん拍子に出世して天文博士になったのが50代で遅咲き。没したのが80代と、平均寿命が30～40歳の時代におそろしく長生きでもある。
　少年時代から老年時代まで、どこの世代を取り出しても創作のネタになりそうな人物なのだ。
　夢枕獏の美青年陰陽師ももちろんよいが、次に映像化するときは、権謀術数にたけたちょい悪な「じじい陰陽師」が見たい。映像制作者の方々ぜひ。
　ちなみに、夢枕獏の陰陽師シリーズは今も続いている。最新刊はおそらく2016年に出た祝！30周年『陰陽師 玉兎ノ巻』（『蒼猴ノ巻』までしか読んでない！）。書きつづけるパワーはすごい。
　

　戦国関連が再放送を含めて4本。

　NHKプレミアム『英雄たちの選択』は秀吉が謀反人光秀を破った「山崎の戦い」。
　これを「真説・山崎の戦い～なぜ光秀は天下をとれなかったのか？～」と題して、光秀視点から描くのが番組らしい。
　心のうちに踏み混むポイントはいくらでもあるので、本能寺から山崎までのどのへんで松重ナレーターが立ち上がるのか。
　やはり、合戦の3日ほど前に「秀吉が尼ヶ崎近辺まで戻ってきてます」との報告を聞いたときかな。

　BS日テレ『片岡愛之助の解明！歴史捜査』では、家康と江戸城がテーマ。
(追記　本プログラムは翌週8/10放送分でした。申し訳ありません！)
　先日、信長入城・命名450年でわく岐阜城を取り上げた「天下人の城シリーズ」の最新作「最強最大江戸城の真実　城から見た天下人家康の実像を追え！」である。
　「城から見た城主の実像」という切り口は面白い。「城プロファイリング」か？
　誰か小説化してくれないか。鯨 統一郎などどうだろう。
　ちなみに鯨 統一郎『邪馬台国はどこですか？』は、とんでも歴史ミステリーでおすすめ。楽しく読めます。
　

　徳川家康ネタでは、再放送でBS-TBS『諸説あり!』が「徳川家康はいつ死んだ？７５歳の死は本当か…数々の諸説を検証!」が放送される。

　BS-TBS『高島礼子・日本の古都～戦国歴史ミステリー』は「信長を追いつめた男、浅井長政」。
　再放送ながら、浅井長政が歴史番組のテーマになることは意外に少ないので要チェック。　

その他の番組

　BS朝日『歴史ミステリー　日本の城見聞記』は、前々回に引き続き二条城がテーマ。
　題して「3つの二条城の秘密!?　天下人が覇権を競った京都の城」。
　「3つの二条城」とは、番組紹介から引用すると

　信長が初めて天主を築いた二条城、秀吉が聚楽第の前に建てた二条城、そして家康が京の最前線基地として築いた二条城

　とのこと。
　おまけで、今も京都に残る明智光秀にまつまわる「本能寺の変ミステリー」も追うようだ。
　それだけで1本作れないの、と思ってしまう。どんなミステリーなのか？　

　BS11『尾上松也の謎解き歴史ミステリー』は「ヒーロー鬼平　謎多き人生」。
　鬼平は歴史番組においては江戸テーマの一角をなす人気人物だ。
　大きな歴史の流れにはほとんど関わっていない江戸時代の一籏本が、定期的に取り上げられるのである。
　こんな人物、鬼平しかいない。次点は大岡越前だと思うが、軽く半周は差を付けられていると思う。
　池波正太郎の小説と映像作品の力もあるが、もともと魅力的な生き方をした人物なのだ。

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2017/07/29～05/8/4 歴史番組一覧