【歴史番組一覧　2017/10/14～10/20】クライマックスを迎えている『おんな城主直虎』関連番組と「徳川家康は二度死ぬ」が気になる週

最終章突入の『おんな城主直虎』関連テーマから

　残り10話を切って、菅田将暉演じる井伊直政、六角精児演じる本多正信など新キャスト登場で、話題にことかかない大河ドラマ『おんな城主直虎』。今週は長篠の戦いで武田勝頼も登場するようだ。なかなかの盛り上がりである。
　今週は大河ドラマ関連テーマの番組からスタート。

　BSプレミアム『英雄たちの選択』が取り上げるのは、これからドラマに描かれる事件。
　「家康、生涯最悪の決断～“信康事件”の真相に迫る！～」と題して、家康が実子信康に切腹を命じた事件の真相に迫る。
　信康の実母築山殿は、奈々緒演じる瀬名姫としてドラマスタート直後から登場する人気のある人物。イケメン信康もすでに登場しており、この事件もまもなくの放送である。
　番組サイトから紹介する。

従来、信康の切腹は、宿敵武田家との内通を疑った織田信長からの命令で行われたとされてきた。しかし近年の研究で、むしろ徳川家臣団の分裂を避けるための家康自身のやむを得ない選択だったことが分かってきた。

　大河ドラマではどのように描かれるか。予習に最適。

　一方、すでに描かれた事件を取り上げるのはBS-TBS『にっぽん！　歴史鑑定』。
　タイトルは「井伊直虎と小野政次の関係」、同番組らしくシンプルかつ直球できた。
　歴史上は井伊家簒奪を狙った奸臣として知られる小野政次だが、ドラマでは井伊家を守るため悪名を甘んじて受けた男、として描かれた。
　番組は、大河ドラマを踏まえながら、小野政次の真実に迫る、という趣向。　
　大河ドラマの登場人物を「実は」と切るのはよくある手法で、どこかやらないかな、と思っていたのだが、なかなか登場せずヤキモキしていたのだ。さすが、『歴史鑑定』と持ちあげておく。

　さらに、はるか未来を取り上げたのがBS日テレ『片岡愛之助の解明！歴史捜査』。
　再放送だが「井伊直弼暗殺の謎　桜田門外の変の真相に迫る」を放送。未来過ぎるわ。

　歴史番組ではないけれど、関連番組ということでNHK総合『鶴瓶の家族に乾杯』を紹介。
　今回は、井伊直政を演じる菅田将暉をゲストに、井伊家の城下町彦根を歩く。
　人気俳優をいきなり日常の町並に放り込む、という乱暴な趣向を無理なく成立させてしまうのは鶴瓶のキャラクターによるところが大きいと思う。希有なタレントである。

その他の番組

　10月スタートのBSプレミアム『歴史×健康バラエティ　偉人たちの健康診断』のテーマは、江戸時代の儒学者貝原益軒の著作『養生訓』。
　当時83歳と超長寿だった益軒が、長生きするためにはどのようにふるまい、どのような心もちで生きるべきかを説いた一般向けの健康ガイドである。
　最近はあまり前面に出てこないが、この「養生訓」、以前は雑誌や啓発本のネタとしてよく取り上げられていた。本屋に現代語訳やコミック版が並んでいたなあ、と思って検索してみたら、まだまだ現役でした。
　文庫では、中公文庫版、岩波文庫版、講談社学術文庫版が入手可能。ジョージ秋山によるコミック版も手に入る。

　タイトルがユニークなのがBS11『尾上松也の謎解き歴史ミステリー』の「徳川家康は二度死んだ？」。
　けっこうピンチが多かった家康なので、タイトルを聞いただけでは、えっ、どの事件？　とクエスチョンマークが頭に浮かんでしまう。よい引きだと思う。
　その真相は？　番組サイトから引用する。　

定説では1616年4月に死亡したとされるが、新説はその1年前の1615年に亡くなったというもの。日光東照宮に神として祀られている家康だが、実は大阪府堺市にも家康の墓があるという。もし、1615年に亡くなったとすれば、その空白の1年間を埋めた影武者の存在がいたのか？

　没年に関するミステリーでした。

　一方、タイトルがストレートでわかりやすいのがBS-TBS『諸説あり!』。
　テーマは吉田松陰で、タイトルが「吉田松陰はメンタリスト？テロリスト？偉人たちを育て上げた光と闇」。
　「メンタリスト」と「テロリスト」を並べたところで、もう一つ「○○○スト」を付けられないかな、と悩んだスタッフの姿が目に浮かぶ。

　Eテレ『先人たちの底力　知恵泉』は、新撰組。
　「新参者が認められるには」という、新撰組にぴったりなテーマである。
　

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2017/10/14～05/10/20 歴史番組一覧