【歴史番組一覧　2017/8/26～9/1】夏休みも過ぎて通常運転の週。生麦事件、参勤交代、役行者などネタも多彩。『真田丸』オープニングの演奏者の番組もあり。

夏休みも過ぎて通常運転の週

　レギュラー番組の放送休止が続いた夏休み編成が終わり、徐々に通常運転に戻りつつある週。
　再放送が多いが、テーマは多彩でなかなか楽しい週になりそうである。粛々と進めて参ります。

　BS日テレ『片岡愛之助の解明！歴史捜査』は、番組内シリーズ（っぽいもの）が何本かあって、思い出したように出てきては、消えていったりする。
　古くは「最新歴史捜査ファイル」「真田丸への道」、最近では「シリーズ天下人の城」「歴史を変えた大災害シリーズ」「徳川未解決事件ファイル」など。
　今週はその中の一つ、「幕末争乱シリーズ」の最新作。前回は、今年5月放送の「352人斬首！天狗党の乱とは何だったのか？」（のはず）。
　今回チーフが歴史捜査するのは「生麦事件」、題して「生麦事件 薩摩藩イギリス人殺害事件の真実を追え！」。番組らしく勢いのあるタイトルである。
　現地調査で生麦事件の真実に迫るという。
　
　江戸の社会制度や習俗テーマといったらBS-TBS『にっぽん！　歴史鑑定』。
　今回は「参勤交代～武士の単身赴任」。
　「参勤交代」を現代の「単身赴任」と結びつけるのは『武士の家計簿』以来よく使われるようなテクニックだが、それにしてもタイトルがあっさりし過ぎ。
　『歴史秘話ヒストリア』や『解明！　歴史捜査』なら、「パパはつらいよ！　涙に濡れる大名の参勤交代劇場」とか、「参勤交代は江戸時代の単身赴任か？　華やかな大名行列の影に隠された悲しみを追え」とかに、なるところである。
　最近のタイトルだけを拾っても「黒人侍と本能寺の変」「世界遺産　首里城と琉球王国」「偉人たちの江戸グルメ」などなどどれも短い。
　中味は再現ドラマを中心に楽しい作りなのに、タイトルは放送大学かと思うほどの無欲感。これもまた番組の個性なのである。

その他の番組

　最近はあまり聞かないけれど、一時は歴史上、最強の超能力者として創作物にひっぱりだこだった「役行者」こと役小角（えんのおづぬ、あるいはおづの）。
　飛鳥時代から奈良時代にかけて活動した呪術師で、修験道の開祖とされる伝説の人物だ。
　鬼を使役するほどの力を持っている能力者で、神すら責め立てるほどの怖い物知らず。
　伊豆大島に島流しになるが、海の上を歩いて富士山まで散歩していたという。なんというおいしいキャラであろう。
　この人物の伝説を取り上げるのがBSジャパン『ミステリアス・ジャパン』、「修験道の開祖・役行者伝説　～大阪府箕面市～」である。
　訪ねるのが、役行者が建立したと言われる大阪は箕面にある瀧安寺。役行者が昇天したと言われる奥之院がある。
　久しぶりの伝奇ネタでわくわくである。ミステリアスな日本の風景をしっかり味わいたい。
　
　夏は「忍者」なのだろうか。
　先週の『歴史秘話ヒストリア』に続いて、BS11『尾上松也の謎解き歴史ミステリー』も忍者。題して「乱世で暗躍!　忍者の真実」。
　ゲストは、歴史側から山田雄司（三重大学教授）、本郷和人（東京大学史料編纂所教授）、恒例の俳優枠で西郷輝彦。
　忍者と西郷輝彦。忍者役の作品を調べようかと思ったが、たくさんありそうなのでやめておく。一つや二つじゃないでしょう、きっと。
　近年、忍者関連の文献がいろいろと発見され、調査されていると聞く。新しい切り口に期待。
　
　昨年の大河ドラマ『真田丸』オープニングで鳴り響いていたバイオリンの迫力ある響き。
　見ていた人なら決して忘れられない、狂気すら感じる迫力ある演奏は弱冠24歳の三浦文彰。
　歴史番組ではないが、彼が登場するTBS系『情熱大陸』を紹介したい。
　番組紹介を引用する。

世界の名だたるオーケストラや音楽家との輝かしい共演経歴、日本でもAAAや辻井伸行とのコラボ。そして両親ともにヴァイオリニストで「天才少年」「サラブレッド」と当然の様に呼ばれたが、その裏では父親に反抗し続ける苦しい過去が…。番組では自らがヴァイオリンを演奏しながらオーケストラの指揮もする「弾き振り」に挑む過程に密着。コンサートマスターは父…互いを想いながら新たな音を紡いでいく音楽家親子の“絆”を追う

　なかなか興味を引く内容。個人的には「弾き振り」に興味があるのでチェックする予定。

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2017/08/26～05/09/01 歴史番組一覧