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【ディスクで観た映画】『ナイトクローラー』傑作!『マイ・インターン』良作!『進撃の巨人』話題作! 

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 満足作×2と話題作×1。いずれにしても見ておいて損はないと思う。

ナイトクローラー ★★★★★


 これはよい! 映画史に残る傑作なんじゃないだろうか。
 最後まで一気見だった。
 ギレンホールが演じるガリガリにやせて目がギラギラした金もモラルもない危ない男。ひょんなことからパパラッチの世界に身を投じる。倫理違反、犯罪ギリギリの行為を厭わず突き進む彼が、その世界でのし上がっていく姿をテンポよく描く。
 ギレンホールの内面がほとんど描写されないところがいい。表情も怖いほどの無表情。だから、観ている者は、その行動についていくのがやっと。口先ばかりで鉄線を盗んで小遣いかせぎをしていたチンピラの彼が、どんどんスゴい男に見えてくる。
 目的のために手段を選ばない男がブラックな成功の道を駆け上がる現代のピカレスクロマン。人をくったラストも好き。

マイ・インターン ★★★★


 「現実にはありえねーよ」と思わず言いたくなるが(もしかして、アメリカならあり得るのか?)とても心温まる良品。
 アパレルのネットショップを立ち上げ急成長したベンチャーのCEOアン・ハサウェイ。彼女は毎日忙しく働いているが、仕事・生活両面であせりを感じている。シニアインターン制度で入社してくる実直な70歳ロバート・デ・ニーロ。最初は疎まれるデ・ニーロが次第に社内と彼女を変えていく。
 イヤなやつが誰一人出てこない。こんなおとぎ話も時にはいいもの。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ★★★


 巨人の登場シーンは観るべき価値あり、だと思う。特に冒頭、壁が壊されるところからの15分間、陽光の下で繰り広げられるカタストロフのできは素晴らしい。他のシーンも、映像面ではとても楽しめた。がんばっていると思う。低予算、短期決戦の日本でもここまでできるんだ、と素直に感動した。
 ストーリーはうーん。映画用の改編が成功しているかどうかは後編を見てみないとわからない。
 エレンとミサカの幼少時のエピソードを切ったために、新たに二人の関係性を強化する目的で、シキシマ隊長をはさんだ三角関係っぽい設定を入れたのだと思う。少なくとも前編ではこの設定はあまりきいていない。
 コミックでも序盤のエレンはあたふたしているので、あんなものかもしれないが、キャラの掘り下げはほとんどされていない。エレン、ミサカの関係も含めて後編で回収されることを期待。
 原作を知らなければ、すんなり受け入れられるのかも。人気原作なので賛否両論は激しくなる運命にあるが、コミック映画化ものの一つの到達点だとは思う。
 それにしても、シキシマ隊長のコメディリリーフ的立ち位置は意図的なものなのか。もう、彼が一言セリフを言ったり、ポーズを決めるたびに笑える。一番好きなキャラ。

  • この記事を書いた人
永才 力丸

永才 力丸(えいさい・りきまる)

ライター、編集者。音楽雑誌、パソコン雑誌、ゲーム攻略本の企画編集を経て、直近は、ゲームシナリオ、イベント企画構成も行う。自称、日本一、乙女ゲームに造詣が深いおやじ。

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