歴史

TVで歴史をチェックせよ! 2016年も歴史番組は花盛り!

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 今、歴史番組が熱い。特に衛星放送は、こんなに作って誰が見るの、というくらい歴史解説番組を放送している。
 しかも、スペシャルではなくて、シリーズ。国宝めぐりとかまで入れるととんでもない数になる。
 視聴者が年配だから、需要があるのか?
 それにしても、歴史番組ばかり見ていられないだろう。世界は、動いているのだ。
 中東情勢からは目が離せないし、西に海を渡ってところにある国の情勢も気になる。
 だが、歴史好きには、そんなに悪い状況ではない。
 すべての歴史番組をチェックしているわけではないが、いい加減に作っているものはない。
 こんなに初心者向けの内容でいいの? と思う場合もあるけれど、きっとそれはそれでいいのだ。
 何しろ映像のインパクトがある。「あの城、きれいだったな、行ってみよ」「信玄の菩提寺は井上のおばさんちのそばだわ」と視聴者が思ってくれれば、テレビ番組としては十分だと思う。

 これまではただ漠然と見ていただけだが、歴史ナビの編集人鏑木隆司さんから、記録しておくと後から役に立つよ、と言われた。
 ブログも始めることになったし、一念発起、ならばこれはと思った歴史番組をここに記しておこうと思った。
 さて、今、どんな歴史番組が放送されているのか?
 2015年12月25日時点で、私がチェックしている歴史番組は下記のようなもの。
 他にもあるかもしれないけれど、これだけあれば十分だ。

放送局 番組名 出演者
NHK第一 歴史秘話ヒストリア
NHK Eテレ 歴史にドキリ 中村獅童
BSプレミアム 英雄たちの選択
BS日テレ 片岡愛之助の解明!歴史捜査 片岡愛之助
BS-TBS にっぽん! 歴史鑑定 田辺誠一
BS-TBS THE 歴史列伝〜そして傑作が生まれた~ 六平直政
BS11 とことん歴史紀行 石丸謙二郎(ナレーション)
BS11 尾上松也の古地図で謎解き!にっぽん探究
BS11 京都・国宝浪漫
BS朝日 百年名家 築100年の家を訪ねる旅 八嶋智人 牧瀬里穂
BS朝日 歴史ミステリー 日本の城見聞記 篠井英介 大谷亮介
BS朝日 円楽の大江戸なんでも番付 三遊亭円楽
BS12 せいこうの歴史再考 いとうせいこう

 一番下の、「せいこうの歴史再考」は来月、2016年1月11日から放送開始。BS12は歴史番組が少なめだったので、追い上げてきたか。いとうせいこう氏は歴史好きで有名なので、期待作でもある。
 2016年も、歴史番組ウォッチを楽しんでいくぞー。
 時間の許す限りですが。

 個人的には、BS11の「とことん歴史紀行」が、お気に入り。
 この番組、案内人がいない。
 正確には、歴史をネタにした「紀行番組」なので、歴史6割、風景4割みたいな感じ。
 石丸謙二郎のナレーションで、若干の再現ドラマは入るが、カメラがテーマに関わる現場を淡々と写していく。
 俳優やタレントを出して、専門家とやりとりさせる(あるいはしているように演出している)タイプの番組もよいとは思う。なんたってわかりやすいし、キャラクターがいい場合、案内人とのやりとりも楽しみの一つだ。「ブラタモリ」の面白さの半分は、なんでも知っているタモリと案内人の丁々発止のやりとりにあると思っている。
 だが、主観視点で動き回るカメラが自分の目のように思えてくる。没入感が高いのがよいのだ。

 違う意味で、BS11「尾上松也の古地図で謎解き!にっぽん探究」も好き。
 スタジオ収録もわかりやすいけれど、歴史は現場に出かけるべきですよ、やっぱり。
 「歴史鑑定」あたりは、それなりに楽しいけれどスタジオワーク中心なのが惜しいところ。
 当番組、ぶっちゃけて言えば、「ブラタモリ」の若手歌舞伎役者版なのだが、もちろんあまり詳しくないのでまったりとしているのが特徴。
 案内人が、「どう思われますか?」と聞いて答えてしまうのが「ブラタモリ」で、「なんでしょう」と悩んでいるうちに謎解きが始まるのが当番組。
 やりとりが少なくてサッサと行くのがいいのだ。タモリの博覧強記はちょっと異世界だし、他の人にはマネできません。
 それに、訪ねる先が、尾上松也(あるいは弟分)と会えてうれしそうなのがいい。酒を飲みながら、のんびり見られる良品。

 その反対に位置するのが、NHK Eテレの「歴史にドキリ」。毎週新作が流れるわけではないから、再放送も多いので楽にチェックできる。
 チャンネルでわかると思うが、小学生高学年を対象にした教育番組であるが、甘く見てはいけない。
 あの中村獅童がコスプレをして歌い踊るのだ(紫式部にもなってしまう)。
 怪作「戦国鍋TV」の精神を忠実に受け継いでいるのは、この番組ではないか、と個人的には思っている。

 NHK「歴史秘話ヒストリア」あたりは、言わずもがなの横綱なので、あえてオススメからはずした。
 BSの番組と違って、興味ある人はみんな見てるだろうし。
 コンテンツの積み上げはすごいので、どこかでまとめて紹介するつもり。

 私たちは、休むことなく未来に運ばれていく。
 しかし、歴史は消えてなくなりはしない。
 彼らは常に同じ場所に立っている。
 私たちから近づいていかなければ、どんどん遠ざかっていくだけだ。
 放っておいたら、二度と彼らとは会えない。
 テレビの前で、毎日のように彼らの後ろ姿を見ることができるなら、こんなに楽ちんなことはない。
 2016年も、ゆるゆると歴史の背中を追っていこう。

トップ写真:(C)2015, リキマルラボ ※スタッフが撮影

  • この記事を書いた人
小牧 克己

komaki

リキマルタイムス世話人。プロデューサー、編集者、ライター。ゲーム業界が長く、現在もゲーム事業やキャラクター事業周辺が主な活動範囲。

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